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コメント頂きました!(荒木太郎・映画監督)

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ほたる組は35ミリフィルムで撮影されて映写もこのパートのみ35mmfilmで映写された。映写という作業、公開という作業は、映画公開における最後の作家的過程なのだが、デジタル映写が殆どの今、うるさい一言ある映写技師は消え、機械的な音も画もボタン一つでレジを押すような担当だけになった。これによって全国どこで見ても同じという、のっぺらぼうな環境になった。ぴんくりんくの太田氏は映写技師でもあるところから映画製作に乗り出した出自の為、映画館や映写技師を巻き込むことで映画に最後の立体性の息吹を与えることが良く分かっている。ほたる組以外はフィルム上映で無いもののそれぞれ独自のスタイルでの映画作りをして、劇場はそれに応えている。このダイナミックな映画館体験をこの素晴らしい環境の劇場で是非ともお勧めいたします。この小屋は音も画もとても良いと思います。それゆえ、音のないほたる組は、音のない音を選んだ事で、逆にかなり饒舌に感じました。

―荒木太郎(映画監督)

実は、今回冒頭の「短篇集 さりゆくもの」タイトル部分は荒木監督にいただいたフィルムを使って撮影しました。(タイトル撮影したのは写真のカメラとは違います)ご自分が撮影するときの為に取っておいた物を、快く出していただきました。

昨日までのケイズシネマ で観ていただいた方、あと2日ですがこれから観ようと思っている方々にぜひこのコメントを読んでいただきたいです。