いなくなったあのひとが、
のこしてくれたものがたり。
企画・プロデュース:ほたる
監督:ほたる 小野さやか 山内大輔 小口容子 サトウトシキ
『短篇集 さりゆくもの』はその中の1 本「いつか忘れさられる」が先に完成していました。しかし、15 分という長さの35mm フィルム作品をどういう形で公開したらいいのか…。相談に乗ってもらった方に言われたのが「同じテーマと尺で付き合いのある監督に新たに作品を撮ってもらって、短篇集にしてみたら? それはぜひ観てみたい」ということでした。
それは私も観たい!!
ということで、これまで懇意にしていた監督方に声をかけ、参加していただき完成したのが、この短篇集です。
条件的に無理と断られたこともありました。女性監督にも参加してもらいたいと声をかけても、なかなかタイミングが合わないことも多々。参加監督の決まらないまま時間ばかりが過ぎ不安になる時期もありましたが、最終的に素晴らしいクリエイターたちに集まってもらえたと思っています。
映画館の暗闇で5 本の作品の個性を感じていただければ幸いです。
ほたる
予告編
STAFF
宣伝:熊谷睦子
配給協力:(株)ミカタ・エンタテイメント
編集・DCP作成:西山秀明
予告編編集:中野貴雄
タイトルデザイン:funnimal manufacture
WEB:稲田志野
チラシ・ポスターデザイン:田中ちえこ
協力:大橋さと子・麿・鈴木章浩・尾崎文太・神戸映画資料館
企画・プロデュース:ほたる
製作:「短篇集 さりゆくもの」製作委員会
配給:ぴんくりんくフイルム
2020年 / 日本 / カラー / 35mm+DCP / 89分
ⓒ2020「短篇集 さりゆくもの」製作委員会
NEWS
明日明後日18、19日にはほたると小口監督の舞台挨拶を上映後に行います!
パンフレット2巻は下の売店で販売(1巻は入場者プレゼント)になります。
上映後には売店が閉まっていますので、気になる方はぜひ先にお買い求めをお勧めします。
上の写真は、本日(9/17)朝日新聞朝刊に載ったスチール。
詳細はまだ詰められてないですが、ほたると小口監督で土日舞台挨拶を行います!
近くの皆様お会いできますように!!
もしかしたら、前のりもしくは20日月曜延泊するかもしれません…できないかもなので、決まり次第お伝えしますね!
トップ画像は横浜ジャック&ベティでの舞台挨拶後の2人。
追記:日時を書いていなかった為、今週9/11で岡山入りと思われた方がいらっしゃったようです。わかりにくくて申し訳ないです…。
岡山メルパでの上映は9/17〜22です!
http://www.merpa.info/sub02.htm
岡山上映まであと2週間!
舞台挨拶予定あり、詳細決定次第お伝えします。
その頃にはコロナ禍が少しは落ち着いているといいな…。
明日ワクチン2回目接種します。無事岡山に行けますように。
たとえば私の場合は25歳のときに父が亡くなって、12年経ってようやく心身ともに整理がついた。59歳で急性心不全によりポックリ死んだ。寺の住職で幼稚園の園長で、美術家で大学講師で愛人持ちだった父の急死に、全員、超! びっくりした!
私はというと統合失調症と鬱の症状がピークに達していたところで、本山(仏教宗派の本部で、企業で言う本社)から電話を受けた母から「お父さんもうだめだって、冷たくなってるって」と報されて、頭の中で血の引く音を聞いた。本当にサーッという、砂が落ちるような音がするのだ。「父がのこした音」がそれだ。意外と声は覚えていなかったりする。
本作のタイトルの後につく言葉は「いなくなったあのひとが、のこしてくれたものがたり。」で、まっさきに私が思い出すのは、あの冷たい大量の砂が落ちる音を聞いた前後の情景だ。その後、家族関係は最悪になり、令和に入ってから彼らには会っていない。ものすごい裕福だったので(イヤミですか? スミマセーン)相続で争うことがなかった。ただ私はその後、数百万円を持ち逃げされる事態に遭ったりしたのですが(ザマアミロですね)。
『泥酔して死ぬる』は奇怪な話で途中から自分の好きなハードテクノがBGMで流れて「ここでハードテクノ流れる? 普通」とキョトンとしてたらクレジットで“音楽:suzukiski”とあって爆笑、ここでsuzukiskiさんかあ、とヘラヘラしてしまったが果たして笑えるかというと笑えず、シリアスな気分を通り越して落ち込んだ……。
死んだ人が遺したものは大事に、債務を残して逃げた人は追い詰め、家に帰っちゃった人が忘れたものは届けてあげたりと、この場にい続ける自分がやることは多くて目が回る。
目が回るのは気持ちがいいが度を過ぎると倒れる。倒れない程度に加減しろだなんてのは射精寸前でパンツを上げて眠れという話でありますし、倒れた相手に起き上がれというのもはなはだ乱暴だ。話がそれました。観賞後にここまでぐったりする作品がゴコイチで入った短編集の上映が始まります、観客のみな様、張り切ってどうぞ!
余談。『八十八ケ所巡礼』にて巡礼者に、なぜお遍路をしているのかと訊いてはならないとのナレーションがある。前述の通り私は高校を卒業後、8年間真言宗の坊主をしていた。いろいろあって宗旨替えし、還俗した(本当にいろいろあって……)。
この問いには「わかりきっていることを、わざわざ問うのは残酷ですよ」と私は答える。
-ユーシン (精神障害者2級・お笑い芸人)
コメント内で出てくる家族のお話がまんま映画になりそうな強烈さ…。
来月は岡山メルパにて上映です!絶賛チラシ配布中!!メルパのエントランスでおすすめしてもらってます。
「泥酔して死ぬる」に出演『アル中の中のアル中』伊牟田耕児が8月9日午前2時23分亡くなったそうです。
肝硬変を患いながら出演シーンは思ったより元気そうで、いつかは…と思いながらも、まだまだ先になるんじゃと思ったりもしてました。
ケイズシネマ での公開時に観に来てくれたのがちょっとだけ救いです。
残念ながら、このご時世で一堂に会しての送る会はないとの事。
8月13日に釧路で荼毘にふすそうなので、心の中でお見送りをしたいと思います。
「短篇集 さりゆくもの」京都上映は本日もあります。(8/12まで)
https://demachiza.com
「泥酔して死ぬる」未見の方ぜひ、彼を観に来てください。