生きるということを考える時、よく遍路のことを考える。1番と88番がすぐ近くにある世界で唯一の循環型巡礼。誰か去っても、自分がなくなっても、ずっと続いていく気がする。8は ∞ に似ている。大切な人がなくなること、自分がなくなること、どうしようもなく辛いこと、とても嬉しいこと、∞ の流れの中で起こった一つの出来事だと思うと大きな流れの川に包まれ揺蕩っているような少し穏やかな気持ちになれるのです。
-長谷川千紗 (女優)
彼女と初めて会ったのはゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017。彼女自身の企画・出演作が上映され、なおかつスタッフもと縦横無尽の活躍中。こちらは初めての審査員でめちゃくちゃな状態でしたが、素晴らしいアテンドしてくれて、なんとか終えることが出来ました。
その時に、女性監督がもっともっと普通にコンペやら特集にいてもいいのでは…と感じたのが、今回の短篇集の監督選びにも影響しています。
トップ画像はゆうばり名物ストーブパーティー。映画祭もだいぶ変わりコロナ禍でオンライン開催、そして開催時期も夏になって、この寒さももう味わえないのか…。「いつか忘れさられる」を撮影してすぐの3月でした。またいつか行きたい…。